単に人よりも汗をかきやすいというだけだったら気にする必要はないじゃないかと言う人も中にはいるかもしれません。しかし、実際にはなかなかそういうわけにもいかないのが現状でしょう。私たちはわき汗というのは体験した人でないとなかなか分かってもらえないのではないかと内心で諦めているところがあります。実際にはやはり、わき汗というのは体験した人だけが分かるという面も持っているでしょう。しかし、それだけではなくて、やはりわき汗はちゃんと自分なりに解決できないので、専門家の知恵が必要なのです。
わき汗で困ったことは、まずとにかく汗をかくので、見た目にも良くないということです。冬や冷房の効いたところでもあまり関係はありません。何もしていないくても、じわりと汗を感じることがあります。そして、一度汗をかいたことを意識し始めると、常にそのことが頭に残ってしまうのです。そのたびに脇の下がなんとなく湿っているような気がしてしまったり、思わず脇の下の手を入れたくなったりしてしまうということもあります。
わき汗で困るのは、やはり他者との違いを感じることです。他の人は涼しい顔をして買い物をしているのに、なぜ自分だけが汗をぬぐいながら、あるいはわき汗を気にしながら行動しなくてはならないのか。そういったことを考え始めるとますます脇の下が気になって、それによって、わき汗が大量に分泌されるという悪循環が生じるということになるのではないかと思います。
また、わき汗は他にもいろいろな困ったことが起こります。やはり脇の下ということもあり、かゆくなったり、気になるとどうしてもそこばかりに意識が集中したりするのです。それも困ったことのひとつと言えるでしょう。そういったことも含めてわき汗というのは治療した方が良いことのひとつなのではないかと私はいつも思うのです。これが、もし汗をたくさんかくだけだったら、実はとくにそんなに問題はないのかもしれません。しかし、そうではなくて、汗をかくだけでなく、いろいろな症状が出てしまうので困るのです。
わき汗をかくということは、特に女性にとってはエチケット上の問題も出てくるでしょう。わき汗というのはがまんして治るようなものでもありません。生理現象なので、自分ではどうしようもないこともあります。最近では制汗剤などもたくさん出ていますが、それでもどうしてもカバーできない点も多いでしょう。そういったところをふまえてわき汗対策というのはとても必要になってくるのではないかと私は思います。