わき汗を治そう

わき汗というのは、やはり、治療できるものであれば治療したいと思うのは自然なことだと私は思います。そして、そのわき汗を治したいと思うのは、ワキガなどのことが気になるからなのではないでしょうか。汗をかくと、どうしてもその汗の臭いが体にこびりついてしまいます。それを避けるためにも、汗をかかないようにしたり、汗をかかないための努力をしたりしようとしますが、やはりそれも難しいでしょう。そのためにわき汗の治療というのが必要となってくるです。

わき汗のメカニズムというのはエクリン汗腺、アポクリン汗腺、皮脂腺というみっつの分泌腺の相互作用によるものだと言われています。それぞれの汗腺について説明すると、まず、エクリン汗腺というのは、運動をしたり暑い時にかく汗が出るところです。脇の下などの特定部位に存在するのがアポクリン汗腺で、毛穴と直結して皮脂を分泌するのが皮脂腺です。このみっつの分泌腺が相乗効果をもたらし、それによって、わき汗が発生し、それからワキガへと発展するようです。

では、ワキガの原因というのにはどんなものが考えられるでしょうか。わき汗がもし臭いのしないものであれば、それほど気にすることはないでしょう。やはりワキガが気になるからわき汗も気になるのです。ワキガのメカニズムを解明するには、汗の種類を理解することが大切です。ワキガに直接関係するのは、細菌に分解されたアポクリン汗腺から出てくる汗と酸化した皮脂腺から出る皮脂で臭いのないエクリン汗腺からの汗は間接的にワキガに影響します。

人間というのは必ず汗をかくものですし、体臭もしますが、わきがの人とそうでない人の違いは、アポクリン腺の量と質が人によって違うためだと言われています。衣服の脇の下の部分に黄色いシミができてしまうのも、アポクリン腺からの分泌物が原因となっているようです。わき汗を治したいというのも、こういったワキガとの関係が密接だと言えるでしょう。

わき汗というのは、思春期以降に出るものだと言われていましたが、細菌では子供の中でもわき汗の症状が出てきているそうです。これは昔に比べると発育が良くなったためだと考えられています。こういった研究が今は次々と行われているので、わき汗になってもそれほど問題はないでしょう。